ビデオレコーディング向け外部ストレージ機能リリースのお知らせ

ビデオレコーディング向けの重要な機能がリリースされました。

• AWS S3を使用した外部ストレージ機能: Twilio Programmable Videoのレコーディングやコンポジションを、ユーザー企業様自身に管理いただくAWS S3バケット(外部ストレージ)に直接配信できるようにレコーディングサービスを設定することが可能になりました。

デフォルトでは、レコーディングサービスを使用したメディアキャプチャのパイプラインは、Twilioクラウド内のAWS S3バケットに保存されます。一方、今回リリースする機能を利用することで、メディアのレコーディングをユーザー企業様指定のAWS S3バケットに保存できるようになります。お客様は新規APIを呼び出すだけで外部ストレージに対してメディアキャプチャすることができ、追加の開発・運用要件を考慮する必要がありません。

外部AWS S3ストレージの機能

レコーディング(録画・録音)やコンポジション(合成)は、デフォルトでTwilioクラウドに保存されます。今回の新機能により、開発者はビデオレコーディングやコンポジション向けに、ユーザー企業様自身が管理するAWS S3バケットを指定できるようになります。この機能の利用にあたっては、APIを使用するかTwilioコンソールから設定を行い、設定後は、レコーディングやコンポジションのファイルは自動で指定のAWS S3ストレージに送られます。

図: Twilio Programmable Videoに関する、レコーディングやコンポジションの作成と保存に関するデータフロー。構成により変わりうる部分を全てカバーする図です。

機能利用の簡素化

今回のリリースでは、追加のツールが提供され、レコーディングやコンポジションを柔軟に処理できるようになりました。この機能を有効にすると、ご指定のAWS S3にレコーディングやコンポジションを自動的に保存できます。

これまでは、レコーディングやコンポジションに関わる担当者が、該当のメディアを任意のAWS S3バケットに保存するには、次の手順を実施する必要がありました。

• レコーディングやコンポジションをリクエストする
• コールバックが呼び出されたことを確認する
• /Mediaをリクエストする
• メディアを一旦ダウンロードし、指定のAWS S3バケットにアップロードする

今回の外部ストレージ機能を有効にすると、ワークフローは次のように簡素化されます。

• レコーディングやコンポジションをリクエストする
• コールバックを確認する ⇒ メディアが指定のAWS S3に保存されている

外部ストレージの設定方法

外部ストレージを使用するには、まずこちらのチュートリアルで詳しい説明をご確認ください。以下に概要を記します。

AWSアカウントの準備

• 手順1: AWS S3バケットを作成してURLを取得する
• 手順2: AWSのIAMユーザーを作成して認証情報を取得する

Twilioアカウントの設定

• 手順3: 作成したAWS認証情報(←手順2)を使用してTwilioアカウントを設定する
• 手順4: AWS S3バケットへの保存(←手順1)が行われるようにTwilioアカウントを設定する

既知の制限事項

レコーディングとコンポジションは、S3ストレージの設定がそれぞれ異なります。つまり、S3ストレージは個別に有効化できます。ここで、レコーディングのコンポジション(合成)にはメディアへのアクセスが必要で、レコーディングメディアが外部S3バケットにある場合、レコーディングにアクセスすることができません。そのため、:

お客様指定のS3にレコーディングを保存すると、そのレコーディングのコンポジションはできません。

レコーディングのコンポジションが必要な場合は、Twilioクラウドに保存する必要があります。ただし、レコーディングが必要なのはそのタイミングだけなので、コンポジションを作成した後はTwilioのビデオレコーディングAPIを使用して、復元不可能な作業として完全に削除してかまいません。

料金

外部AWS S3ストレージ機能の利用は、これまでTwilio Editionの導入が前提でした。今回の変更により、すべてのお客様が外部ストレージ機能を無料でご利用いただけるようになりました。

今回の機能の導入により、開発用途や規制要件に適した形で、レコーディングストレージのワークフローを柔軟に構築できるようになりました。レコーディングサービスの機能向上に関するご質問やご意見がありましたら、ぜひお問い合わせください。

コミュニケーションの未来を構築していきましょう!